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良くある質問(ピアノにまつわる質問集)一覧

調律に来てもらう際に準備しておく事はありますか?

調律前のピアノ
基本的にはお客さまに御準備頂くことはありませんが、もし協力してもらえるならば事前にやっておいて頂けると助かることは少しだけあります。

  • ピアノの上や周囲のものは片づけておく。
  • 掃除機と雑巾を用意しておく。
  • 調律作業の開始1時間前(出来れば2時間以上前)には冷暖房を入れておく。
  • 鍵盤蓋と屋根を開けておく。

少々のものはそのままにしておいて頂いて構いませんが、ピアノの上にあまりに大量の物があったりしますと、それを片付けるだけで結構な時間が掛かってしまいます。
私どもがピアノの上のモノを勝手に動かして、うっかり破損させてしまっても申し訳ないことです。
事前に片付けておいて頂ければ、すぐに調律作業に取りかかることが出来ます。
ピアノの周りだけ片付いていればいいだけの話なので、極端なことを言えばそれ以外のところはどんなに散らかっていても構いません(笑)
作業を始めてしまうとピアノ以外のことには関心がいきませんのでご安心ください。

下前パネル
アップライトピアノの下パネル前面も同様で、物を置いている場合は下前パネルが開けられるように移動しておくといいです。

グランドピアノの下のモノ
グランドピアノの下はペダルから奥側であれば通常は物があっても平気ですが、ペダル調整の際は邪魔になる事がございます。
ペダル関係の調整をお願いしたい場合は、グランドの下のモノは片付けておいた方が無難です。

あとはピアノの側に掃除機と雑巾を用意しておいて頂ければ、内部の清掃等さっとやってしまえて助かります。
雑巾はタオル地のものがいいですね。
ピアノの状態により盛大に汚れる場合がありますので、くれぐれも捨ててもいい雑巾をお願いします。

掃除機
ご用意頂くのはこういったキャニスター型のいわゆる普通の紙パックの掃除機が最適です。
本体があって、長いホースがあってというベーシックなもの。
1万円程度の価格帯の紙パックの掃除機で十分というか最高です。
これは三菱電機のものですが、体感でダイソンの掃除機の50倍くらいの吸引力です。
毎回の定期調律の際にお借りしますので、お持ちでない方は揃えておくといいです。

掃除機
↑エアーヘッドと延長菅までご用意頂く方も多いですが、この部分は必要ありません。
掃除機本体とホースの部分だけお借りします。

掃除機
ハンディータイプの掃除機はホースが無い為、底板の入り組んだ所などに入っていけず次第点となりますが、このタイプしかなければ、それでも構いませんので準備しておいてください。

掃除機
これはダイソンのハンディークリーナー...吸引力がとても弱く十分な掃除をすることが難しいです...

掃除機
1円玉も吸い込むことが出来ないダイソンの掃除機...流石です...
前述の紙パックの掃除機ならば500円玉も余裕で吸い込み、もっと重いものも容赦無く吸い込みます。
実はサイクロン方式というのは、そもそも掃除機にむいてない構造なのは知る人ぞ知るところです。
よってダイソン以外のサイクロン式の掃除機ものきなみ吸いません...

かつてお一人だけ「掃除機これしかないんです」と、ルンバを抱えて持ってきた方が居られました(実話です)、当然ルンバでピアノの掃除は出来ません...

ピアノの椅子は片付けない
ピアノのイスを別室に移動してしまうお客さまもいて、これは多分、我々が調律作業時にスペースを広く取れるようにとの御配慮からとは思いますが、ピアノのイスは調律作業後の試弾の際や整調作業の時に必要ですので、通常はピアノと一緒にそのまま置いておいてください。

夏や冬場の調律の際、冷暖房を入れて頂く場合は、調律師が到着する最低でも1時間前にはあらかじめ冷暖房を入れておいてください。
調律師が着いてから、あるいは調律中に冷暖房を入れますと、調律をしている最中に刻一刻とお部屋の温度が変化するのに伴い、音律もやってるそばから不安定になり綺麗な音律になりません。
大変作業がやりにくくなってしまう為、お手数ではございますが御協力頂けましたら幸いです。
最悪の場合せっかくお伺いしても、しばらく作業に着手出来なくなります。
くれぐれも夏と冬は、我々が到着する1時間、2時間前には冷暖房を入れておくことをお忘れなく。

但し私たちはデスクワークではなく作業を致します故、冬場の暖房は設定温度を控えめにしていただけると、汗だくにならずに済み大変ありがたいです。
冬場の室温は20度、22度くらいを推奨します。
夏季は室温26度から28度くらいでOKです。

屋根と鍵盤蓋を開けておく
冷暖房を使う季節に調律を行う場合、事前にピアノの屋根を開けておき、ついでに鍵盤蓋も開けておくとモアベターです。
ピアノ内部の金属部品が室温に馴染むので安定した調律作業が行えます。

調律作業中はテレビ・ラジオ・CD等の音はお控えください。
ピアノの調律は、人の耳で小さな倍音を聴きながら行う作業です。
音程を持った音がピアノ以外から流れてまいりますと、結構作業の負担になります。
だからと言って、息を殺して静かにして頂く必要はなく、普通にしていて頂ければ十分です。
音程を持った音がNGなだけです。

お客さまにはお手数お掛け致しますが、ご理解・ご協力何卒宜しくお願いいたします。

掃除前の棚板
(内部クリーニング(掃除)前の鍵盤下棚板)
掃除後の棚板
(内部クリーニング(掃除)後の鍵盤下棚板)
ピアノ清掃中
(内部クリーニング(掃除)の際ここまで分解します)
※毎回ここまでの大掃除をする必要はありませんが、定期調律何度かに1回は行うと良いです。

関連リンク : 調律の作業時間はどのくらいかかりますか?

The author is Masami Watanabe

ピアノ調律に関するご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。

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