Home > よくある質問 > 弱音ペダルを使うと変な音になるのですが?

良くある質問(ピアノにまつわる質問集)一覧

弱音ペダルを使うと変な音になるのですが?

はい、弱音は変なものです。ピアノの屋根を開けて中を見て頂きますと、弱音(マフラー)が単純で原始的な仕組みであることが分かります。弱音を使わない通常時、ピアノのハンマーは弦を直接叩きますが、弱音ペダルを下ろすと、ハンマーと弦の間にフェルトが下りてきます。ハンマーは下りてきたフェルト越しに弦を叩くことになる為、なんとなく出音が弱くなる仕組みです。しかし弱音使用時は、ハンマーと弦の間にいわば異物がある状態ですので、弱い音になるのと引き換えに「音色」と「タッチ」が犠牲になります。尚、ターンバックル等を使用している弱音機構を筆頭に、頻繁に弱音ペダルを掛けたり外したりを繰り返していると、弱音フェルトの位置が少しずつずれてくる事があります。弱音フェルトは下がりすぎず浅すぎず、適切な位置に下りていないと、ただでさえ変な音がさらに変な音になってしまいます。ほとんどの場合、調律師さんが調律訪問時に気がついたら適切な位置に調整し直してくれます。

弱音フェルト

弱音フェルトのフェルト厚は、各々のメーカーや機種で厚みが異なります。厚手のフェルトを使えば弱音効果は強くなりますが出音が変になる傾向となり、出音を優先して薄手のフェルトを使用すると弱音効果が薄れます。ダンパーペダル使用時は特に次高音から最高音にかけて変な音が出やすいです。高音部の小さなハンマーでは弱音フェルトの厚みに負け、打弦した弦の両サイドの弦を弱音フェルトが押され触ってしまう為で、ペダル使用時は全弦が解放されていますので、この現象がより顕著となってしまうのです。弱音効果が薄れても構わないので出音を優先したいという場合は、フェルトを薄手のものに貼替えてやれば出音の変な感じは抑える事も可能です。

弱音ペダルはダンパーペダルやソフトペダルと違い、そもそも演奏に使用するペダルではありません。あくまでも夜間等にあまり大きな音が出せない状況で使用する応急処置的な機能ですので、運指の確認用と割り切ったほうが良いでしょう。弱音ペダル使用時の「変な音」と「モコモコタッチ」では正確な練習は困難ですし、1枚フィルターのかかった音では弾いていてもつまらないです。もちろん弱音ペダルは多いに利用して頂いて構いませんが、NON弱音で演奏出来る状況にあるときは、弱音の使用は控えてみては如何でしょう。弱音を使わない時の音がピアノ本来の音なのですから...


【参考】 : 弱音ペダルを使う事が多かった為、弱音フェルトに穴が空いてしまった。

穴の空いた弱音フェルト

ピアノ調律に関するご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。

Home > よくある質問 > 弱音ペダルを使うと変な音になるのですが?