タッチレールの取付け(ヤマハC3)

touchrail
既存の鍵盤押えと置き換えるだけで
タッチを軽くすることが出来る
グランドピアノ専用タッチ軽量化ツール
「TouchRail(タッチレール)」
ヤマハのC3に取付けました。
施工したピアノは、十年来のお付き合いになる
某プロのピアニストさんのピアノです。

2台のグランドピアノ
C3とG3、2台あるうちの
C3の方にタッチレールを取付け
スタインウェイと同じダウンウェイトにします。
本番では、スタインウェイを使う事が圧倒的に多いので
自宅のC3もこれにきっちり合わせておく事で
本番でも違和感なく演奏出来るようにする狙いです。

鍵盤押え
こちらが元々付いている鍵盤押え。

タッチレール
オリジナルの鍵盤押えとタッチレールを交換。

タッチレール2

タッチレール3

タッチレール4

分銅
後は、鉛を使った鍵盤のウェイト調整と同じように
分銅を使い1鍵ごとに任意のウェイトになるよう調整していきます。

元の状態が
低音 : 60g前後
中音 : 55g前後
高音 : 50g前後
(何れもバラツキ有)
でした。
ヤマハとしては、概ねこんなところでしょうか。

タッチレール取付け後は
低音 : 52gから50g
中音 : 49gから48g
高音 : 47g
となりました。

タッチレールの場合
「ツマミ(Spring Cap)を回すだけでウェイト調整が出来ますので
圧倒的な速さで調整が完了します。

特筆すべきは
リフトウェイト(アップウェイト)は
30g以上確保出来ているということ。
しっかりリフトウェイトを確保しつつ
ダウンウェイトを軽く出来るのが
タッチレールの特徴の一つになります。

また、ピアノ側には一切の加工をせずに取付けられますので
いつでも完全なオリジナルの状態に戻すことが可能です。

タッチレール取付け後の状態を
ピアノのオーナーさんに試して頂きます。

試弾
「結構変わりますね、軽いですね!」と
満足頂けたご様子でした。

グランドピアノの重たい鍵盤でお困りの方が居られましたら
タッチレールの取付けを検討されては如何でしょうか。
鍵盤を標準的な重さに調整すると
力まずに脱力した演奏をすることが出来て
より繊細な表現がし易くなります。

温度、湿度
こちらのピアノは温度、湿度ともに
1年中、よく管理出来ています。

タッチレールに関しては以下のページも参考にどうぞ↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

 

タッチレールの取付け(ヤマハC3)@東京都調布市

 

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