あともう少しだけ鍵盤を軽くしたいような時
定期で調律にお伺いしているヤマハのグランドピアノC3、
毎回の調整で鍵盤のダウンウェイト52gから53gまでにはなりました。
あと2gくらい軽くする事が出来れば、
標準的なダウンウェイトになります。
そこで、
バランスパンチングクロスの手前側をカットすることに。
こんな風に半分にカットします。
手前側(弾き手側)のクロスは無くなり
残すのは奥側です。
そのままだと弾いているうちにずれてしまう可能性があるので
鍵盤裏に接着しました。
結果は
パンチングクロスのカットで
2gほど軽くなって
ダウンウェイトが、ほぼ理想の数値になりました。
お客様に試して頂くと、数値以上に
軽くなった印象を受けたようでした。
パンチングクロスの手前側の抵抗が無くなった分
鍵盤が素直に下りるようです。
弾きやすくなったピアノ、思う存分楽しんでください!
あともう少しだけ鍵盤を軽くしたいような時@埼玉県朝霞市
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail info@piano-tokyo.jp
url http://www.piano-tokyo.jp/
weblog https://www.piano-tokyo.jp/blog/
2015年10月16日
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カテゴリー:ピアノ調律, ピアノ修理
共鳴による雑音対策とその他作業
アップライトピアノの一般的な屋根ロングヒンジ(長蝶番)ですが
年数の経過とともに雑音発生装置となってしまう事があります。
特定の高さの音を鳴らすと屋根付近からビリビリと
雑音が出てしまっている方も多いのではないでしょうか。
このロングヒンジのまま、雑音対策する事も出来ますが
今回は
ショートヒンジに交換しました。
両端と中央の三ヶ所で支持する格好です。
ヒンジの長さが短くなる事により
共鳴による雑音の発生リスクが減ります。
また、副産物として
ヒンジの付いていない部分に4mm程度の隙間が出来る為
屋根を閉めて演奏する場合にも
隙間がトーンエスケープの役割をしてくれて
響きが良くなるという効果もあります。
このピアノは、以前グランフィールを取付けて
アップライトをグランド化したピアノです↓
「グランフィールの取付け(CRISTOFORI)」
せっかくグランド化して響きが良くなったのに
屋根のロングヒンジから雑音が出てしまうと台無しですので
今回対策をした次第です。
同時にお客様のご希望で
フロントパンチングクロスもグランド用に交換しました。
緑色のオリジナルのパンチングは
アップライト用で柔らかいものです。
それを
「Wurzen ホワイトパンチングフェルト・コニカル・グランド用」に。
これでまた一歩、アップライトピアノが
グランドピアノに近づきました。
後で、娘さんが音色の表情が豊かになったことや
タッチ感が向上した事など、お喜びだったとのメールを頂戴しました。
グランフィールによるアップライトピアノのグランド化、
併せて既存のフロントパンチングのホワイトパンチングフェルトへの交換、
ご好評頂いております。
共鳴による雑音対策とその他作業@東京都大田区
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
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2015年10月1日
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