除湿の効果があったピアノ3台
昨年、公共施設のアップライト(U1)2台にダンプチェイサーを取付け、
取付け後はじめての調律にいきました。
この建物は設備が古く、エアコンではなく「クーラー」です。
その為、冷たい風が出るだけで「除湿」はされないので
梅雨時から夏の間にかけて、湿度70パーセント超えの状態が続きます。
この時期はピッチが20centほど上がってしまい
オクターブはウネウネになり
反対側の季節には20centほどピッチが下がり
困った施設担当者がダンプチェイサーの導入を決意した経緯です。
効果はかなり出ていて
ピッチの上昇は+4centほどにおさまっていて
調律の狂いは取付け前より格段に良いです。
もう一台は戸建てのグランドピアノ C3E で
昨年まではとくに除湿等はしていなくて
前回作業時は25度の61パーセントで
DWが60g前後で鍵盤が重ためでした。
今年はエアコンと除湿器を導入なさっていて
作業時は室温28度、湿度46パーセントで
DWが48gから52gくらいまで下がり
前回よりDWは10g近く軽くなっていました。
適湿で保たれることで
フリクションが下がり、DWが小さくなり
UWが大きくなるので反応の良いタッチになります。
調律が狂いやすい、タッチが重いといった場合、
高過ぎる湿度が原因となっているケースが少なくありません。
環境を改善するだけで、問題が解決してしまう場合も多いです。
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail info@piano-tokyo.jp
url http://www.piano-tokyo.jp/
weblog https://www.piano-tokyo.jp/blog/
2016年8月29日
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カテゴリー:ピアノ調律, その他
グランフィールの取付け(ペトロフP118レンナーアクション)
レンナーアクションのペトロフ P 118 に
グランフィールを取付けました。
ジャックは標準的なアクションと同じ70mmで
ノーマルタイプのレペティションスプリングを無理なく取付け可能です。
3年前からグランフィールを取付けたいと考えていたお客様、
念願叶ってようやく取付ける事が出来ました。
アップライトピアノでありながら、グランドピアノの響きとタッチが得られ
さらにピアノが楽しくなりますね。
レンナーアクションのペトロフ P 118 は本当に弾きやすく、
サンプルキーのウエイトを調べてみました。
- C1key DW50g UW30g BW40g F10g HSW10.9g
- C2key DW48g UW32g BW40g F8g HSW10.7g
- C#2key DW53g UW34g BW43.5 F9.5g HSW 10.4g
- C4key DW46g UW30g BW38g F8g HSW10g
- C#4key DW51g UW34g BW42.5g F8.5g HSW10g
- C6key DW44g UW32g BW38g F6g HSW8.7g
- C#6key DW47g UW36g BW41.5 F5.5 HSW8.8g
- A7key DW47g UW34g BW40.5 F6.5 HSW7.7g
DWは40グラム台後半から50g程度、UWは30g超え、
BW40グラム前後、スティック無し、
軽快なタッチは数値にあらわれてます。
「グランフィール」については
以下のページに詳細を掲載しております↓
http://www.piano-tokyo.jp/granfeel.html
グランフィールの取付け(ペトロフP118レンナーアクション)@東京都世田谷区
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail info@piano-tokyo.jp
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weblog https://www.piano-tokyo.jp/blog/
2016年8月19日
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