グランフィールの取付け(ヤマハU3F 昭和46年納品)
昭和46年に納品されたヤマハU3Fにグランフィールを取付け。
いわゆる大人のピアノ(復活組)で、
納品当初は今回ご依頼くださいました奥様が弾いていて
その後子供さんが使い、再び奥様が使う事になりました。
こんなに長く活用頂いてU3Fも喜んでいる事でしょう。
グランフィールを取付けるにあたって
アクションをお預かりしてきましたが
湿度が適切でない環境(湿度が高い)に置いている為
フレンジは若干のスティック傾向です。
特に酷いフレンジはセンターピンを交換しトルク調整して
軽度のものは潤滑処理しておきました。
バットフレンジコードも大半が切れていたので
センターピン交換と同時進行で張り替えておきました。
フレンジコードの貼り替え修理とフレンジのトルク調整は
同時に行うと効率が良いです。
アップライトピアノに足りないパーツ達
(レペティションスプリング、ドロップスプリング等)を取付け、
グランドピアノの部品形状と違う部分を修正し
アップライトピアノでありながら
グランドピアノ並の性能と響きを実現します。
グランフィールのよくあるお問い合わせとして
「少し古いピアノなんですが、取付け出来ますか?」
とのご質問を頂きます。
実は古いピアノのほうが構造がベーシックである事が多く
意外なほどグランフィールとの相性が良いのです。
調整を終えてお客様に弾いて頂いたところ
- 鍵盤が軽く感じる
- 鍵盤が指に吸い付くような感じがする
と、とても喜んで頂きました。
実は作業前にお客様が
「なんか鍵盤が重たく感じるんですよねー」
と仰っていたので、
その辺りも調整に加味しておいたのです。
多湿傾向でスティックぎみでしたので
ダンプチェイサーも取付けました。
グランフィールが取り付いた事で
ますますU3Fは活躍してくれそうです。
グランドピアノ並のタッチと響きを楽しんでください!
「グランフィール」については
以下のページに詳細を掲載しております↓
http://www.piano-tokyo.jp/granfeel.html
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail info@piano-tokyo.jp
url http://www.piano-tokyo.jp/
weblog https://www.piano-tokyo.jp/blog/
2016年11月14日 | カテゴリー:グランフィール