グランフィールの取付け(ヤマハ W101B)
アップライトピアノに
「グランドピアノの鍵盤のタッチと響きを実現するグランフィール」、
今回は、ヤマハ W101B に取付けました。
ピアノのオーナーさんは
私のところで、半年に一度
定期的に調律をしてくださっている常連さんです。
グランフィールの存在を知って
速攻で取付けを決意なさいました。
通常のアップライトピアノでは
トリルなどを弾こうとした際に
グランドピアノのように滑らかに演奏する事が難儀です。
グランフィールは、アップライトピアノに足りない部品を
(グランドピアノには備わっているレペティションスプリングやドロップ)
追加することで、グランドピアノと同様の弾き心地と響きを実現します。
これまで、ご自宅のピアノがアップライトであるが故に
あきらめていた UP 特有の弾き難さが
グランフィールを取付ける事で解決します。
グランドピアノと同様に
鍵盤を下まで(底まで)弾いたあと、戻しきる前の
浅い位置から次の音が鳴らせるようになり(グランド同じになる)
アップライトが苦手としていたような曲も
難なく弾ける様になり、大変好評です。
グランフィールの取付けに際しては
少しの間、お客様のピアノのアクションをお預かりして
グランフィールパーツを取付け
必要な調整、加工をした後
仕上がったアクションをお客様のもとに納品し
再度、お時間を頂いて調整する段取りになります。
レペティションスプリング、ショット&ドロップスプリングの取付け、
ハンマーバット加工、ハンマー整音の下処理(ファイリング、針の下入れ)、
各部潤滑、磨き直し、etc…
パーツの取付けだけでなく
アクション全体をくまなく点検、調整して納品となります。
ショット&ドロップスプリングの調整。
レペティションスプリングの調整。
何れのスプリングもタッチに違和感を感じないように
慎重に調整していきます。
この時代の国産アップライトピアノの場合
「屋根支持棒」が廃止されていて
屋根を斜めに開けることが出来ません。
グランフィールを取付けて、グランド化したピアノは
グランドと同じ様に屋根を開けて弾きたくなります。
その為、屋根支持棒を製作して取付けました。
私のところでグランフィールを取付けたくれたお客様には
プレゼントとして製作、取付けさせて頂いてます。
調整が済んだグランフィール搭載アップライトピアノを
さっそくお客様に試して頂きます。
「あっ!違う!(音が)」との第一声。
鍵盤を下げた底付近での弾きやすさはもちろんの事ですが
ショット&ドロップスプリングが追加され
これまで出ていなかった高次倍音が増したことにより
アップライトなのにグランドピアノのような
倍音たっぷり華やかで艶っぽい音色になりました。
グランド化したW101、おもいっきり楽しんでください。
アップライトピアノをグランドピアノ化してしまう
「グランフィール」に関しては以下のページにも記載してあります↓
http://www.piano-tokyo.jp/granfeel.html
N様、ラスクありがとうございます。
グランフィールの取付け(ヤマハ W101B)@東京都練馬区
渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
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2014年8月9日 | カテゴリー:グランフィール