グランフィールの取付け(フリッツクーラ(東洋ピアノ))

グランフィール

 

アップライトピアノをグランドピアノ化してしまう
グランフィール
今回は FRITZ KUHLA フリッツクーラ(東洋ピアノ)に取付けました。

ピアノのオーナーさんは
私のところで、きっちり半年に一度
調律なさっている常連さんです。
いつもありがとうございます m(_ _)m

このピアノは、とにかく雑音に悩まされたピアノで
ダンパーペダル、ソフトペダル、
屋根や鍵盤蓋のロングヒンジ、アクション等、
いたるところから雑音が発生していて
何度も調律にお伺いする度に対策をして
ようやくほぼ全ての雑音が消えました。

雑音が無くなり快適なピアノになったところで
さらに弾きやすく楽しいピアノに仕上げたい。

アップライトピアノに
グランドピアノのタッチと響きを実現する
グランフィール」を取付けることに。
大人であるオーナーさんと
その子供さんとご家族皆さんでご使用のピアノですが
ご自宅で普段弾いている東洋ピアノのアップライトと
外で弾くグランドピアノのタッチの違いに
戸惑う事も少なくないとのこと。
グランフィールを取付ける事で
アップライトピアノの弱点はかなり解消され
グランドピアノの特徴的な部分の多くを実装可能です。

レペティションスプリング

 

ショット&ドロップスプリング

 

お客様のピアノのアクションをお預かりして
各レールにレペティションスプリングと
ショット&ドロップスプリングを取付けます。

グランドピアノには
レペティションやドロップがありますが
アップライトには200年ほどの間
これらが付いていませんでした。
付いてないのなら、付けてしまえば
グランドピアノになるんじゃない?って事で
それらを取付けるのがグランフィールです。
パーツの取付けのみならず
ハンマーバットに、ちょっとした加工をして
よりグランドピアノのタッチを再現するようにします。
ハンマーヘッドは、針の下入れや
より倍音が出やすいような形状に整形し直しておきます。
アクション各部の潤滑など施し
不具合があれば全て修正して
アクションが完璧に動作するように仕上げて
この工程は完了です。

レペティションスプリングの調整

 

ショット&ドロップスプリングの調整

 

グランフィールパーツの取付けが済んだアクションを
お客様のピアノにセットし、入念な調整を行います。
グランドのタッチと響きを最大限再現出来るよう
入念且つ慎重に調整し仕上げます。

フリッツクーラ(東洋ピアノ)

 

全ての調整が済んだら
グランフィールのインストール完了です。

鍵盤を下ろした底付近でのトリルや連打が可能になり、
高次倍音が増し響きの良くなった音色。
問題なく仕上がりました。
聴き慣れた東洋ピアノのアップライトサウンドに
グランドピアノの響きがブレンドされて
別の新しい楽器に進化した印象です。

今回のピアノのオーナーさんは
「ダイナミックレンジが広くなった」事に
大変驚いておられました。
グランフィールの特徴はいくつもありますが
お客様によって、特に気に入って頂けるポイントが違うのが
毎回、感想をお伺いしていて興味深いです。

今お使いのアップライトピアノが
グランドピアノのようになってしまう「グランフィール」。
詳しくは以下のページにも記載しております↓
http://www.piano-tokyo.jp/granfeel.html

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