ダンパーペダルの修理と譜面台クロスの貼り替え

このところ、ちょっとした部分の修理が続いてます。

ワグナーピアノ
ワグナーのアップライトピアノをお使いのお客様から
「突然「バンッ!」という大きな音とともにペダルが効かなくなり
ペダルが下がったままになってしまったので診てください」
とのご連絡を頂きお伺いしました。

ペダル吊金
下パネルを開けてみると
ペダル吊金が折れていました。
年配の女性が使うピアノで、建物も年季の入った戸建ての1F、
除湿もされずにピアノ内部は錆やカビが見受けられます。
劣化という事でしょうか。

ペダル吊金2
念のため新しいペダル吊金を持って来ておいてよかったです。

ペダル吊金交換
ペダル吊金を交換し一件落着です。

ひとつ気になったのは
ペダル天秤のスプリングが少し強過ぎるようで
ペダルを踏む際に重く感じます。
また強過ぎるスプリングがストレスとなり
ペダル吊金に負荷が掛かっているように感じます。
このスプリングは次回の調律時に
もう少し弱いものに交換してやると
ペダルの踏み心地も軽くなり
ペダルそのものにも優しくなりそうです。

ボロボロになった譜面台クロス
一方こちらは某ピアニストさんご使用のG3。
「譜面台クロスがボロボロになったので貼り替えたいです」
との事で交換にお伺い。

スクレーパー
スクレーパー等あれやこれや使って古いクロスを剥がしていきます。

古い譜面台クロスを剥がす
古い譜面台クロスを剥がしていき

譜面台クロス交換
新しいクロスに貼り替えました。
今回はヤマハ純正品の現行タイプを使いました。
このピアノの隣に置いているもう1台のC3と見た目を揃える為です。
視界に入るちょうど真ん中付近がボロボロになっていて
気になっていたとの事。
これで演奏に集中出来ますね。

 

渡辺ピアノ調律事務所
〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-20-14
E-mail  info@piano-tokyo.jp
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スピネットピアノの修理調整

スピネットピアノ
湿気による重度のスティックで
音の出ない Kimball のスピネットを
修理、調整、調律しました。

バットスプリングはスタインウェイタイプの為
一般に流通しているものが使えないため
燐青銅線を巻いて製作しました。

スピネット故、作業性は非常に悪く
調整には必要以上に時間が掛かりましたが
問題なくご使用頂けるレベルまでは復活させました。

詳しくは以下からどうぞ↓

KimBallスピネットピアノの修理、調整

 

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タッチレールのアフターメンテナンス

タッチレール
1年ほど前にタッチレールを取付けた
ヤマハ グランドピアノ C3Lの
調律とタッチレールの点検調整にお伺いしました。

ヤマハC3L
プロのピアニストさんがご使用のピアノですが
本番で弾く事の多いスタインウェイと
ご自宅のヤマハのダウンウエイトの差に、戸惑う事も多いとか。
そこで前回タッチレールを取付けて
C3LのDWをスタインウェイと同じウェイトに調整しました。
この年式のヤマハのC3はダウンウェイトが60g前後ある事が多く
素の状態では鍵盤は重く、繊細なタッチを表現し難い場面があるかと思います。

タッチレールを取付けて、1年ほど弾いて頂いたご感想は
「タッチレールいいですね。ホールのスタインウェイを弾いても違和感がないです!」
と大変ご満足頂いているようです。

タッチレールの調整
時間の経過や季節変化などで
鍵盤のウェイトは微妙に変化します。
タッチレールの場合、ツマミを回すだけでウェイト調整が出来ますので
取付け後の再調整も手間が掛かりません。

グランドピアノ
お手持ちのグランドピアノの鍵盤が重たくて悩んで居られる方は
タッチレールの導入を検討なさっては如何でしょうか。

タッチレールに関しては以下を参照ください↓
http://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

 

 

 

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WAGNERピアノのタッチ調整

WAGNER PIANO
子供さんが主にご使用の
WAGNER(ワグナー、東洋ピアノ)の調律や調整。

ご依頼内容としては
「レッスン先のピアノがグランドピアノであることもあり
自宅のWAGNERの鍵盤が軽く感じるのと、音色がキンキンするのが気になります」
というもの。

調整が十分でない東洋ピアノに
比較的多く見受けられる症状です。

午前中に先ず調律を済ませ、
その後タッチの調整を。

作業前の鍵盤のウェイトは
ダウンウェイトが

  • 低音セクション 60gから52g
  • 中音セクション 45gから48g
  • 高音セクション 50gから52g

低音が少し重過ぎるのと
中音が極端に軽過ぎること。
中音から高音にかけて逆に重くなっていて
バランスが悪いようです。

アップウェイトは

  • 低音セクション 23gから25g
  • 中音セクション 20gから25g
  • 高音セクション 22gから24g

中音のアップウェイトが極端に不足していて
高音ももう少し増やしたいところです。

タッチ調整鉛を配置

タッチ調整鉛
分銅を使って二種類の重さの
タッチ調整を配置していきます。

作業後のダウンウェイトは

  • 低音セクション 55gから53g
  • 中音セクション 52gから50g
  • 高音セクション 50gから49g

アップウェイトが

  • 低音セクション 24gから25g
  • 中音セクション 25gから26g
  • 高音セクション 27g

になりました。

低音セクションの黒鍵が
白鍵に比べて重いので
バランスパンチングクロスの手前をカットし
白鍵とのバランスをとっています。

キンキンしていた音色は
ハンマーの針入れによる反応が素直でしたので
針入れのみで、いい感じの暖かい音色に仕上がりました。

ロストモーションがずいぶん出ていましたのでカラ取りをし、
レットオフは全域で
6mmから7mmと広めになっていましたので
高音を2mmから2.5mm程度まで詰め、中音3mm、低音3.5mmとしました。

ダンパースプーンの掛かりは大分遅めになっていたので
1/2に修正しておきました。

試弾

作業後、タッチや音色をチェックして頂いてOKを貰いました。
レッスン先のピアノがグランドピアノという事ですので
あとはグランフィールを取付ければ
さらに違和感なく練習が捗ります。

 

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年末年始休業日のご案内

猫

誠に勝手ながら
12月30日(水)〜1月3日(日)までを休業とさせて頂きます。
休業期間も「お申し込みフォーム」から
ピアノ調律・修理のご予約は受け付けておりますが
こちらからの返信は、1月4日(月)以降となる場合がございます。
皆様にはご不便お掛けいたしますが
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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