お手軽チューン
ピアノの先生宅へ定期調律に伺った際に
ちょっと試してみました。
実験台は先生ご使用の
カワイのグランドピアノ KG-2N 。
あらかじめ綺麗に調律して
音色や鳴りにバラツキがないよう
整調、整音も済ませておきます。
じゃないと実験の効果が分かりにくくなるので。
それで...
試してみるのはコレ。
アンドレ・オーレベークさん考案の
Wurzen ホワイトパンチングフェルト・コニカル。
パンチングは通常クロスですが、これは品質の良いフェルト。
形状は上が22mmで、下が23mmのテーパー形状。
果たしてパンチングクロスを換えただけで
ピアニストさんに違いが分かるものでしょうか。
1オクターブだけホワイトパンチングに換えて
先生には、この時点では種明かしせずに
とりあえず音を出してもらいます。
先生 : 「音の立ち上がりが速いですね」
お、ばっちり体感出来る違いがあるようですね。
その後、先生には鍵盤下のパンチングを
交換した事を告げると、興味津々のご様子。
私の感想は
パンチング交換後は、
「質の良いパスタを完璧な茹で加減で調理した感じ」
音にしっかり「芯」がある印象。
交換前の音は
ママーのパスタを湯で時間オーバーで調理した感じ。
それでカワイ特有のぼんやりした鳴りが
ビシッと引き締まる感じで、音の輪郭がくっきりとして
音にエネルギーが注入されたと感じます。
タッチも
ホワイトパンチングと換えていないところとでは
・ホワイトパンチング : カチッときまる。
・カワイ純正 : 着地点の地盤が悪いようなタッチ。
部分的に換えてみることで
違いがハッキリ見えてきて面白いです。
パンチングクロスを交換するだけのお手軽作業で
音色にパワーが注入され、タッチが引き締まる
「ホワイトパンチングクロス」。
ぜひ試してみては如何でしょうか。