幼稚園のピアノの調律
春休みということで
30台以上ある幼稚園のピアノの調律を。
長年お伺いしている幼稚園は
今年も特に問題ありませんでしたが
今回初めてお伺いさせて頂いた
2つの幼稚園は、なかなかの状態でした。
音が出ないという教室のピアノは
複数のセンターピンがずれて飛び出し
セクションの端のハンマーは
あさっての方向を打ってしまい
うまく打弦出来ていませんでした。
ついでにフレンジコードも切れています。
こちらのピアノも何ヶ所か音が出ないということでしたが
膠切れでジャックフレンジが
ウィペンからはずれていました。
こちらは
「音が出たり出なかったりする」
ということでしたが
バットフレンジコードの大半が切れてしまっているため
立ち上がったバットスプリングが
前方にあるダンパーレバーに当たってしまい
上手く音が出せない状態となっていました。
2度打ちの症状もみられます。
フレンジコードの切れていたピアノは
全部で6台ありました。
毎年、調律をお願いしていたそうですが
棚板は埃とゴミが大量に。
ということはつまり...
フロントブッシングも消耗しているので
鍵盤の感覚が不揃いに。
隣の鍵盤に当たってカチャカチャと。
その他多数、手を入れないとならない箇所があります。
これから毎回お伺いする度に順次直していきます。
取り急ぎ6台のフレンジコードの交換からです。
因に私が毎回お伺いしている幼稚園のピアノは
長年のシミはあっても
埃やゴミはありません。
そして
地震対策もしてあります。
これは東日本大震災の1年前に取付けたので
地震の際、ピアノはびくともしませんでした。
ひとくちに「調律」といっても
その作業内容は色々です。
渡辺ピアノ調律事務所
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2015年4月1日 | カテゴリー:ピアノ調律