高音の途中から最高音部にかけて音が止まらない
それで正常です。
ピアノの鍵盤を上げたり(元の位置に戻したり)、踏んでいた右のペダル(ダンパーペダル)を戻すと音が止まりますね。
これはダンパーという装置が、弦を押さえてくれているからです。
鍵盤を下ろしている間やダンパーペダルを踏んでいる間、ダンパーは弦から離れる仕組みになっている為、弦が解放され音が伸びる訳です。
さてこのダンパーは最低音部から高音部の途中までしかついていません。
一般的なピアノはすべてこのようになっています。
高音は音の減衰が早いため、そもそもダンパーの必要性があまりないのがダンパーが最高音部に付いてない理由です。
仮にもし、最高音部にダンパーをつけたとしたら音の華やかさが失われてしまいます。
その為、最高音部の音は若干余韻が残るのですが故障ではありません。
ダンパーが高音のどの位置からついていないかは、メーカーや機種により多少違ったりもしますが、概ね似たような場所が切れ目となっています。
69key(F)周辺をダンパーの切れ目としているケースが多いですが、66Key(D)がダンパーの切れ目となっているピアノもあります。
逆にスタインウェイの K では73key(A )までダンパーが付いていたりします。
The author is Masami Watanabe