グランフィール技術は
今お使いのアップライトピアノにグランフィールパーツを取付けることで
「グランドピアノの鍵盤のタッチや響きをアップライトピアノで実現可能」にします。
※グランフィールは、鹿児島のピアノ調律師、藤井幸光先生が考案し特許を取得、「発明大賞、日本発明振興協会会長賞、ものづくり日本大賞、内閣総理大臣賞受賞」を受賞した画期的な技術になります。
今お使いのアップライトピアノにグランフィールパーツを取付けることで
「グランドピアノの鍵盤のタッチや響きをアップライトピアノで実現可能」にします。
※グランフィールは、鹿児島のピアノ調律師、藤井幸光先生が考案し特許を取得、「発明大賞、日本発明振興協会会長賞、ものづくり日本大賞、内閣総理大臣賞受賞」を受賞した画期的な技術になります。
1. についてですが
通常のアップライトピアノでは、ポーンと音を出して鍵盤が下までおりたら
一度完全に鍵盤を元の位置(一番上)まで戻さないと原則、次の音が出せません。
ところがグランフィールを取付けたアップライトでは、音を出して鍵盤が下までいったあと、このように少し鍵盤を戻した位置から次の音が出せるようになります!
グランドピアノの鍵盤の動きと同じ動作になる訳です。
通常のアップライトピアノでトリルや連打を弾こうとすると
完全に鍵盤を元の位置(一番上)まで戻さないと次の音がうまく出せませんので
指の動きは大げさ目にバタバタとしないとトリルや連打をした際に音抜けが生じます。
くわえてアップライトでのトリルや連打は大きい音でしかトリルや連打が出来ないのです。
その為、普段アップライトピアノで練習している方がレッスンや発表会でグランドピアノを弾くとアップライトの癖が抜けずにグランドでもバタバタとした指の動きの連打やトリルになってしまうケースがあります。
グランフィールを取付けたアップライトでは鍵盤の挙動はグランドと同じになりますので 鍵盤の浅い位置でのトリルや連打が可能になり
大げさに指を動かさなくても音抜けする事なく難なくトリルや連打が可能になります。
「小さい音連打」や「小さい音トリル」が可能になります。
鍵盤を下ろしてから、ほんの少し鍵盤を戻した位置で音が出せるということが、どれだけピアノを弾きやすくし、表現力が増すことになるか、グランドピアノを弾いて、実感してる人も多い筈です。
それをこれからはアップライトピアノでそれらが再現出来るようになります。
3. について、
通常のアップライトピアノは小さい音から大きい音までの幅が狭いです。グランドの音量をテレビのボリュームにみたてて
例えばグランドは1から10まで音量調律出来るとしたらアップライトは4から7までしか音量調整出来ない感じと言うと分かりやすいでしょうか。
グランフィール取付け後は4から7までだった音量調節が「1から7まで」になるイメージです。
アップライトピアノを演奏する際、1曲の中で音量の変化、 例えば、「この部分は極力小さく演奏して、この辺りから少しずつ音量を増して、
ここでまた極弱く弾いて...」と表現しようとして、実際にそのように弾いているのにグランドピアノで弾いた時と比べると音量の変化に乏しく、抑揚の無いのっぺりとした演奏になってしまうのを感じて居られる方も多い筈。
いわゆるダイナミックレンジというやつです。
この音量表現の幅がグランフィールを取付ける事でワイドになります。グランドでは当たり前に出来るこの表現がグランフィールを取付ける事で「アップライトでも表現可能」になりました。これは実際にグランフィールを取付けていつも弾いている曲を弾いて頂ければすぐに体感出来るかと思います。
ダイナミックレンジが広がることでいかにピアノを弾く事が楽しくなるか是非一人でも多くのアップライトユーザーの方々に実感して頂きたいと思います。
5. について、
鍵盤のキータッチがグランドと同じになるのがグランフィールの大きな特徴ですが、もう一つの特徴として「響きもグランドピアノのように華やかになる」というのもポイントです。
グランドピアノの場合、平行(水平)に張ってある弦をハンマーが下から叩きますのでハンマーは弦を叩いたあと、弦から離れるのが速く弦の振動を犠牲にすることないのでこの構造により倍音豊かな響きに貢献しています。
一方のアップライトピアノでは弦は垂直に張ってありハンマーは横方向の動きになっているためハンマーが弦を叩いてから弦から離れるまでの時間が遅く弦の振動を抑えてしまい本来出したい倍音が若干犠牲になってしまいます。
グランフィールでは「ショット&ドロップスプリング」というスプリングを取付けることでグランドピアノと同じようにハンマーが素早く弦から離れる手助けをしてくれます。
高次倍音が増すことで グランドピアノのような華やかな響きを実現可能にしています。
「レペティションスプリングの取付け」
グランフィール技術の要、「レペティションスプリング」を取付けます。グランドピアノに付いていてアップライトピアノに無いもの、それが「レペティションスプリング」です。
このレペティションスプリングをアップライトピアノに取付ける事でグランドピアノと同じような鍵盤の動きを実現します。
「ショット&ドロップスプリング」の取付け
グランフィール技術のもう一つのスプリングがショット&ドロップスプリングです。
ショット&ドロップスプリングはリムショット理論によりハンマーが弦から離れるのをサポートし高次倍音を損なわないようにすることで倍音豊かなグランドピアノの響きを実現します。
またレペティションスプリングを追加したことでハンマーがグランドピアノと同様にダブルエスケープメントするようになる為ハンマーが弦の動きを阻害しないようにするための機能も兼ねています。
グランフィール技術はこれらのパーツで構成されています。
使用されているスプリングはJIS規格品が採用されています。
長期に渡りグランフィールを楽しめるような品質を確保しています。
アップライトピアノでグランドピアノの連打性や響きを実現可能にする「グランフィール」。
むずかしい機能の話はさておきグランフィールを取付けたアップライトピアノは
・今まで出来なかった奏法が可能になる
↓
・ピアノを弾くのが楽しくなる
↓
・さらにピアノが好きになる
これがグランフィールの魅力と言えそうです。
今お使いのアップライトにグランフィールを取付ける場合、しばらくの間、ピアノのアクションをお預かりさせて頂きアクションにグランフィールパーツを取付けた後お客様のピアノにアクションを戻して、入念な調整をすると「グランフィール」機能付きアップライトの完成です。
豊かな表現力と響きが魅力の「グランフィール」は
¥220,000より
承ります。
※ほとんどのアップライトピアノに取付け出来ますが一部取付け出来ないピアノもございます。
※ハンマー「バット」加工が必要な商品の特性上、バットスキンの劣化が激しいピアノやバットスキンが合成皮革のピアノの場合別途バットスキン交換費用が掛かる場合があります。
グランフィールが合わない人もいると思われます。
グランフィールはタッチが重いです。
ジャックの行手を阻むように立ちはだかるレペティションスプリングによって、構造上タッチが重くなります。
ですから重たいタッチが苦手な人には合わないと思います。
ジャックが終始スプリングと擦れ合うので、スプリングを引きずってる感覚がありタッチがバネっぽくなってしまいます。
奏法によってはグランフィールが無い方が連打・トリルがしやすいと感じる場面もあるのです。
スッキリしたタッチ、軽快なタッチが好きな方にはあまりオススメできません。
初期のグランフィールをお使いの方でトラブルが出ている事例がります。
症状は鍵盤を下ろしたあと、鍵盤が下がったままロックされてしまうというもの。
初期のジャックに貼られたバックスキン調の人工皮革。
(ジャックカウンタークッションと呼ばれています)
レペティションスプリングの頭とジャックカウンタークッションが何度も擦れることで、人工皮革の繊維が崩れてダマになってしまいます。
そうなってしまうとジャックがスムーズに動けなくなりロックしてしまうのです。
その後このスキンは、バックスキン調の人工皮革から表側タイプに変更になりトラブルは解消されています。
初期のグランフィールをお使いの方で、鍵盤が下がったまま上がって来なくなる症状が出ている方は、当該部品の交換で直ります。
・グランフィール技術は藤井ピアノサービスの特許商品です。
・Granfeel は、藤井ピアノサービスの登録商標です。
The author is Masami Watanabe
グランフィールに関してのご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。