グランフィールで連打できない症状の修理
2016年、ペトロフにグランフィールを取り付けたお客様から
連打すると音が出なくなる鍵盤が数箇所あり、
とくにダンパーペダルを踏んだ時に症状が出やすいので診てほしいとのご連絡アリ。
さっそく修理にお伺いしました。
あやしいのはこの辺り。
原因は分かりやすいもので、ジャックに貼った人工皮革のバックスキンが、
レペティションスプリングの頭と何度も擦れるので
ボロボロに崩れてジャックの戻りを悪くしてしまうのです。
新しいスキンに貼り替えるためには
まずハンマーアッセンブリーを88個外さなければなりません...
レギュレチングレールも、低音・中音・高音を取り外します。
古いスキンを剥がしていきます。
新しいスキンを貼っていきます
このスキンは「ジャックカウンタークッション」と言うらしい。
グランフィールとは直接関係ないですが
整音(ハンマー針刺し)も行います。
7時間かかりましたが、グランフィールの修理、完了です。
作業後、お客様に弾いてもらったところ、
「直ってる!なんか音も良くなってる!」と喜んでもらえました。
続いてグランフィールを取り外します。
グランフィールピアノをご使用の方で、
連打で音が出ないといった症状が出てる方は
ジャックカウンタークッションの交換で治るかもしれません。
ピアノの調律、整調、整音、修理、承ります。
まずはご相談ください!