消音ピアノユニットには取付け後のメンテナンスが必要ですか?
消音ピアノユニットは、音源がPCMデジタルのサンプリングですので、消音時に聴くピアノ音には調律が不要ですし、消音機構や鍵盤スイッチ等の部材もアルミ等の金属が主ですので、その意味ではメンテナンスは不要です。しかし、消音ピアノユニットを取付けている相手は生身のピアノですので、ピアノの方は季節ごとに整調(せいちょう)が僅かながらでも乱れてしまいます。これにより消音ピアノユニットとの適切な位置関係に狂いが出てしまいますと、ユニットが正しく動作しないという現象が起こる事もあります。その為、一定期間ごとに消音ピアノユニットにもメンテナンスが必要になります。主な点検・調整項目は以下のような内容です。
- 鍵盤下部の清掃
- ロストモーション(から調整)
- 鍵盤やアクションのスティック有無のチェック
- 鍵盤ならし・あがきの再チェック
- ハンマーストップのチェック
- レットオフのチェック
- 雑音チェック(要消音バーのグリスアップ)
- 各スイッチのチェック(特に鍵盤スイッチの高さ)
- 個別補正モードのチェック
- 総点検
1. は、特に毎回の定期調律の際に
必ず行っておきたい作業です。
髪の毛1本が、絶妙に光センサーを阻害する位置に
落ちただけで、消音ユニットの発音に支障を来す場合もあります。
一件大変そうですが、ピアノの定期調律の際に同時にチェックしてしまいますので、定期的にピアノの調律をしている方にとっては、特に消音ピアノユニットのメンテナンスを意識することは通常ございません。