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ピアノ調律に関する用語集

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Capstan(キャプスタン)

キャプスタン
真鍮製のキャプスタン
鍵盤の後部に植わっているボタンの事で、鍵盤とアクションの唯一の接点です。
グランドピアノは真鍮や鉄製、アップライトピアノはワイヤー+木またはプラスチック製。
小型のアップライトではポストワイヤーが省略され、金属製のキャプスタンボタンが直に植わっていたりします。
パイロットやダウルと言う事もあります。
季節変化によるロストモーション(から)を直す際に、このキャプスタンボタンを回して調整します。

Catcher(キャッチャー)

キャッチャー
アップライトピアノのバットから、シャンクに対しほぼ直角に出ている木片。
ハンマーが打弦後戻ってきた際に、バックチェックと接する部分。
表面には皮革が貼ってあり従来は鹿革、近年は人工皮革がほとんどです。
品質の悪い人工皮革のキャッチャースキンは、本革に貼り替えるとバックチェッキングがビシッと決まります。
バックストップともいわれる。

Cent(セント)

平均律の半音間を100で割った単位。
半音が100なので1オクターブは1200セントになります。
調律を行うのに都合の良い単位です。
1885年、英国のA.J.エリス氏が提唱したとされています。

Center pin(センターピン)

センターピン
アクションの駆動部(フレンジ)にある細いピンのこと。
人間の各関節にピンが在るようなものというとイメージ出来るでしょうか?
材質は銀や真鍮に、ニッケルメッキを施したモノ。
太さは、No.19の1.200mm~No.25の1.500mmまであり、通常使用されるのは、1.257mm~1.3mm。
湿気や乾燥でピンを取り巻く部分が少しでもきつくなったり、ゆるくなったりすると、音が出にくくなったり雑音が出たりと障害が発生するケースがります。
各フレンジ(ハンマーバット、ジャック、ウィペン、ダンパー)により、センターピンとブッシングとの適正なトルク「きつさ・ゆるさ」は違い、これらをきちんと調整してあげることはアクションの動作(タッチ等)に極めて重要です。
バットフレンジのセンターピン

ジャックとウィペンのセンターピン

Cloth(クロス)

クロス
羊毛を織った布。
フェルト同様ピアノアクション各部で使われている。
厚さはフレンジ用が0.7mm程、鍵盤用が1mm~1.3mm程。
尚、「フェルト」は羊毛を圧縮したものです。
ピアノ内部では用途に応じて、フェルトとクロスを使い分けています。

Cristofori(クリストフォリ)

1709年、初めてハンマーアクションを持ったピアノを作った人物と言われています。
クリストフォリはこの楽器に、「ピアノとフォルテ付きのチェンバロ」と名付け、その後「ピアノフォルテ」、さらに略され「ピアノ」と呼ばれるようになりました。
1655年イタリア生まれ。
もとはチェンバロ職人。
チェンバロでは原則強弱がつけられなかった訳ですが、ピアノでは強弱をつける事が可能となったのが大きな特徴です。

ピアノや調律に関するご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。

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