Wedge(ウェッジ)
調律師が調律の際に弦に挟んで使うミュート。ゴム製、フェルト製、木製(+革)などがあります。ピアノは、1つの鍵盤に対し数本の弦が張ってある為に、調律時に必要のない弦をミュートします。
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調律師が調律の際に弦に挟んで使うミュート。ゴム製、フェルト製、木製(+革)などがあります。ピアノは、1つの鍵盤に対し数本の弦が張ってある為に、調律時に必要のない弦をミュートします。
アクション下部にある部品。鍵盤(キャプスタン)の動きが、はじめてアクションに伝わる箇所でもあり重要です。またキャプスタンがウィペン下部の前後どの位置を押し上げるかで、タッチ感が露骨に変わるため、タッチ変更の際に利用されることの多い場所だったりします。但しウイペン部分でのタッチへの影響は主にレシオの変更によるものです。ウイペンの慣性モーメントへの影響は僅か2パーセントほどで、動的重さへの影響はとても少ないです。
グランドピアノのウイペンアッセンブリー
弦。正確にはミュージックワイヤーと言います。炭素鋼で出来ています。ピアノ線とは呼びません。ピアノに使用されている弦は工業用のピアノ線とは別のものです。弦は一つの鍵盤に対し1本ではなく(最低音部のみ1本張)2本ないし3本が張られております。ピアノ全体では220
本から230本の弦が張られています。中音から高音にかけては、芯線と呼ばれる通常の弦が張られ低音部に使用される弦には銅線が巻かれています(巻線といいます)。1859年にスタインウェイが二重巻線の特許を取得。低音弦に銅線を巻く理由は、振動数を下げるためと部分振動を防ぐため。弦をハンマーが叩く位置(打弦点)は、低音部では1/6から1/8、高音部から最高音部では1/15から1/20。日本製(スズキ)の弦は表面に防錆の為にオイルが、ドイツ(レスロー)等はパウダーが薄く塗布されています。
弦に要求される条件には、「不純物の介入がない・傷がない・寸法・材質が均一・抗張力や曲げに強い」等 精度が要求されます。太さは1種類ではなく、最高音部の13番(0.775mm)から0.025刻みで、26番(1.600)まで20種も使用してます。断線する時の音は何度聞いても嫌なものです。断線は主に金属疲労が原因で起こります。
1819年、ブロックドンがダイヤモンドダイスおよびルビーダイスを発明し、良質の弦の条件を満たすようになります。このダイスを用いた最初のワイヤーがブロードウッド社のピアノ弦に用いられます。
尚、現代のピアノの弦は、低音弦と中~高音弦が交叉しています。1802年にトーマスラウドが低音弦と中音高音の弦を交差させる交叉弦を発明。1845年にチッカーリングがスクエアピアノに二重交叉弦を完成させたことによるもので、これ以前のピアノでは、弦は平行に張弦されていました。
ピアノや調律に関するご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。