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ピアノ調律に関する用語集

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Damper(ダンパー)

ダンパー
音を止める(弦振動を止める)装置です、重要な部品ですね。
先端のフェルトが弦を押さえることで弦振動すなわち音を止めます。
鍵盤を離した(戻した)時やペダルでも動作し音を止めます。
一般的に最高音部には付いていません。
高音はもともと減衰が早いため、ダンパーを付けると音に華やかさがなくなってしまうので付いていないのです。
またダンパーフェルトが硬化してくると、止音の際雑音が出るケースがあります。
この場合応急処置的な対処も出来ますが、フェルトの交換が必要になります。
ダンパーは非常にデリケートな部分で慎重な取扱が求められます。
アップライトピアノのダンパーを上から見た状態

次高音のダンパー
アップライトのダンパーは横から弦を押さえる格好ですが、グランドのダンパーは、上から押さえるスタイルになります。
そのためグランドのほうがアップライトに比べ、若干止音が良い傾向にあります。

Damper-rod(ダンパーロッド)

ダンパーロッド
全てのダンパーを弦から放すための金属製の棒のこと。
ダンパーペダル(右のペダル)を踏むと、ペダル天秤棒 → ペダル突上棒を経由してダンパーロッドが動作します。
ダンパーロッドは全てのダンパーレバーを持ち上げ、これによりダンパー全てが弦より解放されます。
アップライトでは、アクションの背面にセットされています。
年数の経過や設置環境等により、表面に腐食があると動作時にノイズを出すことがあります。
このような場合、磨き直したり、そのあと潤滑などをするとノイズを消すことが出来ます。

Dampp-Chaser(ダンプチェイサー)

ダンプチェイサー
響板用のピアノ防湿器・調節器。
湿度が高くなると、調節器が感知し、除湿器が作動します。
ヒーターの熱による空気の対流を利用し、ピアノ内部の湿気を追出します。
季節ごとの湿度の変化による響板の膨張・収縮を抑えることが出来、調律の安定が得られ、尚かつピアノ自体の寿命を延ばすことになります。
同時に結露によるサビ、カビの防止効果もあります。
アップライトの場合、ケースの内側に取り付けることになるので、その副産物としてアクションのスティック防止(アップライトのみ)にも効果が期待できるすぐれものです。
基本的には、部屋全体で湿度を管理することが望ましいのですが、お部屋が広すぎたり、地下であったり、天井が高かったりする場合、思うように湿度をコントロールすることが難しい場合もあります。
そのような環境下にあるピアノには、ダンプチェイサーを取付ける事を推奨いたします。
調律のたびに効果のない乾燥剤を入れ替えるのに比べ、その効果は飛躍的に上がり、コストパフォーマンスも高いです。
調節器が自動で管理してくれる為、手間が掛からず、また一般的な、除湿器・加湿器のように音がしない点も良いです。
アップライトピアノ、グランドピアノ共に取付け可能です。
関連リンク : ダンプチェイサー

Detoa(デトア)

detoa actioa、デトア アクション
デトア社は1908年創業のチェコのピアノアクションメーカー。
チェコの名器ペトロフピアノ等に採用されている。
人形劇で有名なチェコだけあって、デトア社も木工製品の加工技術を生かした木製玩具を作っています。

Drop action(ドロップ・アクション)

背丈の低いピアノにかつて良く使用されたアクションで、通常のアップライトピアノのアクションとは異なり、レペティション・レバーの上昇を限定調節する。
日本では、その見た目から「雨だれ式」とも言われます。

ピアノや調律に関するご質問は、
お気軽に渡辺宛 info@piano-tokyo.jp までお問い合せください。

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